2012年12月30日

大場邸訪問 2012


皆様、お久しぶりです。B4野口です。
更新が遅れて申し訳ありませんが、今年度の大場邸訪問です!

去る2012年12月15日夕刻、今年度の大場邸訪問&忘年会が催されました。
訪問メンバーは郭、檜垣、松崎、渡邉、小谷、宮下、陳、今井、野口、山下の10名でした。


去年のブログにもほぼ同じ構図の写真が貼られていましたが、性懲りもなくもう一度貼ります!

自転車が玄関にディスプレイ!!

先生の家の印象もこれまた去年度のものと同じになって恐縮なのですが、やはり「意外」というのが一番でしょうか。
先生曰く、「現代の民家」がコンセプトだそうで、確かにそこここにそういった要素が感じられました。



荷物を預かっていただき、少し雑談した後、机などを宴会用にセットし飲み会が始まりました!!
宴会の内容を文章で書いても自分の文章力では面白味が無いので(内容を細かく覚えていな...)、写真中心にお送りしたいと思います。

・お料理抜粋(ほんの一部です)。
 
シイタケの上にハンバーグ的にお肉がのっています。
料理名などに関して一般以下の水準しか持たないのでうまく伝わらずすみません。
  
きのこと鶏肉が入ったシチュー!!
普段「クリーム」か「ビーフ」のようなものしか食べ(れ)ない自分には未知のものでした。
ただ、どのお料理も美味しい !!!!

自分は、おかわり可能なものはおかわりしました。
「そんなに食べたら太る?...そんなことはどうでもいい!!」と言いたくなるような美味しさ、と言えば伝わりますでしょうか。え?伝わらない?まぁそうですよね...。
更に、学生持参のお酒に加え、先生が出してくださった各種酒類により、テンションが高まるばかりでした。
あと、「食器に可愛らしいデザインのものが多い」ということが印象的でした。ムーミンのお皿もいっぱいありました。


・続いて、宴会風景。


右は割りばしの袋を使って箸置きを作る方法をレクチャーする今井さんの図。

工程を丁寧に説明されていましたが、なかなかに複雑なようで、「分かりにくい!」などの不満が噴出していました(笑)。若干名は完成できておられたようです。
頑張れ今井さん。

 この他にも、歯医者、注射、生まれる前の家族の話、酒、ピアス、などなど、流れるように話題が続きました。



・続きまして、内部探索。


 ←↑:電灯と背比べをする檜垣さん、松崎さん、宮下さん。



吹き抜け周りを探索中。


   
 
吹き抜け上部から下を覗く。

 
酔いの勢いか、軽快にドラムを叩く宮下さん。
素晴らしい躍動感。

先生の書斎にて。すさまじい本の量!
学生時代の先生の絵画作品を見せていただいたりしました。
なぜかみなさん、先生のサインの変遷に食いついていました(笑)。



いつの間にやら時間が終電間近になり、奥様に車で順番に駅まで送ってもらう間、
先生宅で寛ぐ他メンバー。
先生の椅子コレクションを堪能していました(笑)。

というわけで、今年度も集合写真で〆たいと思います。

大場先生、奥様、大変お世話になりました。
本当にありがとうございました!!

B4 野口

2012年12月4日

済州島―石積み民家―

おひさしぶりです,M1の宮下です。

最近,頻繁に調査に参加させてもらっています。
そのなかでも最近の済州島の調査の報告です。

さて
ここの済州島の民家

今まで調査,訪問してきた石積み家屋のシリーズ最新作といったところでしょうか

ブログで報告してないものもあるもんで
おさらいしてみます。







〇長崎市
















〇平戸市














〇山口県祝島















〇吉野川市













〇中国雲南省








〇中国雲南省 (日干し煉瓦)








〇中国貴州省









といったところでしょうか。
みたように,石積みといってもその材料や積み方にもよって様々な表情を見せます。
屋根の葺き方も,瓦・金属板・波板・かつて茅葺・石スレートと様々です。


さて
済州島の石積み民家は

こんな感じです



塀は石だけの空積みで
家屋の壁は泥などを塗り込んだ壁となっています。
屋根は茅葺ですが,勾配が異常に小さく
茅の下には泥を練り込んでいます。

石は火山の島のために穴があいているようなものです。軽めです。
勾配の小さい理由は風が強いためだそうです。
実際に行ってみると,
この時期には冷たい風があたり,京都よりもいくらか寒く
この集落からも見えるのですが,風車が並んでいます。

この集落(城邑民俗村)は修景がすすむんでいるので
以下の写真のように外観だけ似せてつくっている家屋がありました。
いささか,変なかんじもしましたが
その材料の使い方や,建て方の変遷を考えると,伝統を受け継いでいるのいい例かもとも思いました。

木造の軸組のものCBのもの:屋根防水済み














完成




簡単に実測調査もしてきたので
いい成果をあげれるのではないかと。


さて,
済州島はなかなか魅力的な島で
建築だけ以外にも自然豊かなところでありました。

が,それらを満喫はしませんでしたが。


民家調査以外にも
東洋一と説明されていた寺院に行きました。







中央の奥が本殿,左が太鼓楼です






















海の借景といってもいいでしょうか






だめでしょうか





















写真だとイマイチ大きさがわかりにくいですが
圧倒される大きさでした。
木造ではなく,RC造なのですが

こんなものまで


セメントかモルタルで作られていました。




屋根も金属製です
意地でも気は使わないようです。


本堂の組み物はさすがに木のようでしたが








モルタルかセメント版は気泡が見え
火山岩を表現しているのでしょうか





















さて,まとまりませんが
そろそろ,帰りたいので結びとします。


済州島
食べ物がおいしかったです。何食べてもおいしい
雲南や貴州とはちがい,のどが焼け・腹壊すほど辛くないし。
キムチが店によって味が違い,しかも食べ放題でなかなかよかったです。


帰って調べなおしてみたら
もっかい城邑民俗村に行きたくなりました。

きっと,近いうちにはいかないでしょうが


それではまた。

M1宮下

2012年11月23日

篠山見学


 引き続き内田です。気分が乗って参りましたので今日の篠山見学についても記事にさせていただきます。

 今日は朝9時に府大前集合でした。天気は雨です。城下町は伝統的建造物群保存地区だそうです。ええとこです。


お徒士町通りです。写真だとそれほどですが電波塔が目立ちます。泣


案内文の数字「0(ゼロ)」が「O(アルファベット)」に見えてしかたがない大場先生。
近寄ろうとしたそのとき、ズボッと溝にはまってしまいました。先生!

安間家史料館です


お徒士町から少し歩くと河原町妻入商家群です。立派な商家がずらりと建ち並んでいました。


ここでランチタイム♪


パスタをいただきながら丸山集落の情報収集です。ランチのあとは呉服町や北新町に足を運びました。北のほうがなぜか観光のお客さんが多く、伝建地区からはずれてることもあるせいかアヴァンギャルドなものがちらほら。

そして八上と福住です。福住はあたらしく伝建地区に認定されたところだそうです。
まっすぐな3.2㎞の街道に立派な民家がずらり。切り妻屋根に戊亥蔵、茅葺き屋根がすごい。


 
この洋館を買い取って カフェ OOBA にしたら来てね。と言われました。 

 ご好意で改修工事中のお宅の中を見せていただきました。蔵なども拝見させていただき、わたしに至っては調子に乗って昭和初期ごろのレトロなアイロンまで頂戴してしまいました。とても可愛くて木炭が中に残っていました。ありがとうございます。

 大場先生が帰りの車内で「僕も蔵にあった狛犬の置物もらえばよかった…」と惜しまれていました。笑

 改修後の内装はコロッセウムのような空間になるそうです。楽しみです。

 内容盛りだくさんの篠山見学でした。ありがとうございました。




OB・OG会


はじめまして。B3の内田です。
橋本さんの記事で蜂がどうとか言ってた内田です。

大変お待たせしました。先月10 月に開かれたOB会について記事にさせていただきます。

OB会ではわたくし受付をしておりました。欠席者の方々のメッセージや冊子の記事を見ながらどんな先輩方がいらっしゃるのか、どきどきしながらお待ちしておりました。

主催者である宮下さんのお話や、参加者の方々の近況などのお話、伊藤さんが語る(若い)大場先生のちょっとあぶない思い出話、渡邉さんとスライドショー。そしておいしいお料理と大場先生。

さまざまな道を歩まれ励まれておられる目の前の先輩方はとても頼もしく、そして輝いておられました。

みなさまのお話に耳を傾けながら、しみじみ大場先生は本当に愛されているなぁと感じた次第です。大場先生もごきげんでしたね!ふふっ!

あと女性の先輩方がお美しすぎてどうしようかと思いました。


閉会まであっという間。楽しい時間はすぐに過ぎてしまいました。






 ご出席してくださった先輩方、大場先生、そして主催者である宮下さん、ほんとうにありがとうございました。橋本さんもすてきな冊子をありがとう。

 次は3年後の先生の還暦祝いだそうですよ!今回ご欠席された先輩方はぜひ!


 それでは、冬も本番をむかえております。みなさまご自愛なさってください。内田でした。






2012年10月10日

実測調査 with B3

はじめまして!B3の橋本です:)
「3回生にもブログの更新を…」との命を受けまして、女子4名による厳正かつ公平な男気じゃんけんの結果。
普段とブログとでなんかキャラ違う、と一部で噂の私が先陣を切ることとなりました。
拙い文ではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

今回は、京都市南区にある町家さんに調査へ行ってきました。
3回生は今回が初陣。調査道具を持ち、いざ参らん!
まずは地下鉄とJRを乗り継ぎ、最寄り駅へ。ここで京阪組と合流して、てくてく歩いて数分。

すごく立派な町家さんに到着。どきどき。若干、挙動不審になりながら(主に私が)入ります。
調査道具を置かせてもらい、軽く案内して頂きました。吹き抜けの土間には、ねずみがえしと、先輩からすごいと聞いていた立派なおくどさんがありました。土間を抜けて、奥の納屋と離れ、お庭も拝見。とりあえず、広い。表から裏門まで距離がありましたね。

今回は、前回未調査だった母屋の一部と、離れの一部、納屋、庭を調査しました。
3回生にそれぞれ仕事が割り振られ、調査開始!
私は、母屋の未調査部分を担当しました。一カ所は玄関のすぐ上の部屋だったのですが、かなり年代物の梯子(木製、よくしなる)を使うので、最初ひーひー言いながら上り下りしてました…。チキンを露呈してしまい、大変ご迷惑をお掛けしました。
次に、玄関横のお部屋も調査したのですが、ちょうど文書チームが調査をしていらしたので、ちゃっかり話も聞きつつ、一部見つかったものを見せて頂きました。
慶長3年(!)と記された貴重な木箱のほかに、着物の裁断に使う台、着物の端切れといった、昔の生活の知れるものも見せて下さいました。
調査後は飲み物を頂きながら、お家の方と少しお話をして終了。最初から最後まで、細やかなお気遣いをして頂きました。
今回はブログ掲載の許可を頂いておらず、調査写真が載せられないことが非常に残念です。次回以降は許可を頂いて、できる限り写真も載せていこうと思います。

…と、こんな感じでしょうか。
私は基本的に一人で、しかも隔離状態で調査をしていたので、実は他の3回生の活躍をあまり知りません…。みんな蚊に刺されまくった、というのしか分かっていないです。
ちなみに、内田さんにそっちどうだった?と聞いたら、「変な蜂がいた」としか言ってくれませんでした。とりあえず、投稿者の人選ミス感が半端ないです。そして、インタビュアーも若干ミスった感はあります。
今回はあまり紹介できませんでしたが、キュートでぶっとんだ他のB3メンバーが、今後おもしろい記事を書いてくれると思いますので、みなさま乞うご期待下さい!

それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。B3の面々を、これからどうぞよろしくお願いします。


2012年9月26日

こんにちは、B4野口です。なんとか卒論中間発表という修羅場を乗り越えることができました。本発表に向けてまた努力していく所存であります。

さて、今回は、先日(8月31日~9月5日)行われた新潟と佐渡二本立て調査のうち、4、5日の佐渡相川外観調査の方を報告させていただきます。

9月3日の調査の後、赤泊班と相川班の2班に分かれ各宿へ向かいました。連日の調査と夜のカードゲーム大会でぐったりしており、皆若干テンション低めでこの日ばかりは翌日の打ち合わせをして早めに就寝しました。自分は思わぬ居心地の良さで押し入れの中で寝ました。まさにドラ〇もん。

というわけで調査ですが、4日午前中は班全員でA家にお邪魔して立面図と各部詳細図をとらせていただきました。想像以上にとてつもない大きさの住宅で皆度胆を抜かれました。写真を撮り忘れてしまっており一部もお見せできないのは残念です...。
4日午後は各自担当の家々に散らばって図面をとりました。自分はB家の詳細図をとっていたのですが、なんとその最中に雨が!「しばらくしたら止むだろう」と思い、少し待機していると雨があがったので再度調査開始!...と思いきや!!また雨が!というのを何回か繰り返した後、本格的に雨が降り始め調査は中止に。図面はなんとか死守しましたが、鞄や服はびしょ濡れになりました。


雨に待ちぼうけの面々。
「バシャバシャ」という音が似合うような天候でした。
なぜか雨具無しで自転車で駆け抜ける若者もいました。
しかも目の前の道を行ったり来たり。




旅館「新ふじ」から。




雨が止みそうもないので仕方なく旅館に戻ったのですが、いざ旅館に着いてみるとご覧のような(右図)見事な夕日が...。天候だけは何ともなりませんね。
その後夕飯なわけですが、前日に判明した自分の食べ物の好き嫌いを皆様嬉々としていじくってくれました。ふふふふ...。夜は恒例のカードゲーム大会となりポーカーやら七並べやらに興じておりました。

5日は調査の最終日ですが、自分と今井君は朝食に寝坊するという失態を犯してしまいました。
調査開始を早めに設定し、まず前日の途中終了分を終わらせることになりました。反省...。

蜂。
そのあと再度別の家屋に散らばり調査となりました。自分は陳さんと共にC家の立面図と詳細図をとりました。調査中は妙に蜂がよく飛び回っていました。
とか思っていたら隣家の軒下には蜂の巣が!スズメバチっぽい!?ただ暑くて動く気がないのかモゾモゾしているだけでした。
(飛び回っていたのは別の蜂かと思われます、多分...)



空港に無事着地後のパイロットの方のサイン。すごくかっこいい!

 調査も終わり、散らばっていた面々も集合し、一路佐渡空港へ。久しぶりの小型飛行機でしたが、今回は前回よりもあまり揺れなかったです。ですが、コックピットのすぐ後ろだったので目の前の機器が非常に興味深かったです。後ろの他メンバーはぐったりしていました。

 そして、新潟空港で赤泊班と合流し、お土産を買ったり、山本さんに頂いた烏賊を食べたりしつつ待機し、飛行機へ。
全メンバー無事に京都に帰還しました。



最後に、調査にご協力いただいた住民の方々、調査の手続などを助けていただいた若林さん、色々とご指導やご助力いただいた山本さん、本当にありがとうございました!

調査に協力していただいたお二方と相川班での記念撮影。

B4 野口

2012年8月29日

中国貴州省調査

今年の京都の夏はわりかと涼しやすかったですね。
寝苦しい夜さえなかった気がします。
宮下です。



さて
先日,中国の南西部と言われる地域のなかにある
貴州省というところに調査に行ってきました。

今回の目当ては
プイ族などの壁から屋根から石の民家と
ミャオ族の吊脚楼などと呼ばれる民家
でした。





今回見た石の民家は屋根を石板,スレートで葺いているものです。
















スレートは時期が来たら葺き替える必要があるようですが
壁に使われている。石材は古いものが残ります。









これら民家はバリエーションが豊富で
木造軸組との関係に魅力を覚えました。
調査家屋もいくらか採ることに













一方,ミャオ族の民家は
礎石を置いた後は
軸組はスギ材,そして壁もスギ板で張り,造作もスギ。
さらには,現在は主屋は瓦葺がおおいものの,かつてはまたは付属屋には杉皮葺がみられます。





こちらは,スギ材といういささか寿命の短い材料のせいか
代謝が激しく,古いものは多く残らない様子でした。















この対照的な材料で,プラン自体は似ているものの
その空間の様相は全く違ったものとなっていました。






 そして,最後にみた集落では
その2種類の形式が混ざりあった集落があり
そこの特徴は真壁の石板壁です。





この地域は妻壁の軸組の外観に強い執着をみせ
コンクリートで作った家屋の壁に軸組の絵を描いているものを多くみることができました。
























中国で,日本の紹介をしている本を買ったのですが
これがとてもコアで面白そうな内容でした










観光名所など載せず
脇道や,日常を日常らしく撮っています。











さいごに,
関空に帰ってくる
その到着の直前に大阪の紹介ビデオがながされたのですが
なぜか,日本語で,その言い回しが妙でおかしく
どこかで手に入れたいなと思っています。

ちなみに中国南方航空でした。
それが見たさに,また中国行くときは,そこを使いたいなと思っています。