2012年8月29日

中国貴州省調査

今年の京都の夏はわりかと涼しやすかったですね。
寝苦しい夜さえなかった気がします。
宮下です。



さて
先日,中国の南西部と言われる地域のなかにある
貴州省というところに調査に行ってきました。

今回の目当ては
プイ族などの壁から屋根から石の民家と
ミャオ族の吊脚楼などと呼ばれる民家
でした。





今回見た石の民家は屋根を石板,スレートで葺いているものです。
















スレートは時期が来たら葺き替える必要があるようですが
壁に使われている。石材は古いものが残ります。









これら民家はバリエーションが豊富で
木造軸組との関係に魅力を覚えました。
調査家屋もいくらか採ることに













一方,ミャオ族の民家は
礎石を置いた後は
軸組はスギ材,そして壁もスギ板で張り,造作もスギ。
さらには,現在は主屋は瓦葺がおおいものの,かつてはまたは付属屋には杉皮葺がみられます。





こちらは,スギ材といういささか寿命の短い材料のせいか
代謝が激しく,古いものは多く残らない様子でした。















この対照的な材料で,プラン自体は似ているものの
その空間の様相は全く違ったものとなっていました。






 そして,最後にみた集落では
その2種類の形式が混ざりあった集落があり
そこの特徴は真壁の石板壁です。





この地域は妻壁の軸組の外観に強い執着をみせ
コンクリートで作った家屋の壁に軸組の絵を描いているものを多くみることができました。
























中国で,日本の紹介をしている本を買ったのですが
これがとてもコアで面白そうな内容でした










観光名所など載せず
脇道や,日常を日常らしく撮っています。











さいごに,
関空に帰ってくる
その到着の直前に大阪の紹介ビデオがながされたのですが
なぜか,日本語で,その言い回しが妙でおかしく
どこかで手に入れたいなと思っています。

ちなみに中国南方航空でした。
それが見たさに,また中国行くときは,そこを使いたいなと思っています。

2012年8月3日

日本建築学会 近畿支部

こんにちは。M1の小谷です。
随分と時間が経ってしまいましたが、6月17日(日)に日本建築学会の近畿支部がありました。
一度も学会発表に参加したことがない私はドキドキしながら、発表を見に行ってきました。

大場研からも発表者としてM1からは宮下さん・木口さん、OGの辻さん・山田さんが参加していました。
今回は大場先生は他の予定でいらっしゃいませんでした。きっと皆の晴姿を見れなかったことが悔やまれている?はずです。

私以外はみんな発表者だったため、発表が終わるまでは皆さんそわそわされてました。

発表時間と内容は

10:00~の時間帯 4番目に宮下さん
「佐渡市相川および周辺地区の伝統的家屋に関する史的研究」

10:50~の時間帯 3番目に山田さん
「繊維工場における家庭寮の形成過程と建築構成 ―近代製糸産業の形成過程に関する建築史研究 その12―」

山田さんの次は木口さん
「日本租借時代の大連市に建てられた下駄履き住宅の史的意義」

13:30~の時間帯 3番目に辻さん
「京都下鴨地域における近代の市街地形成に関する史的研究」

私が着いた時には宮下さんの発表の2つ前ぐらい、迷わずに来れて良かった。
順調に皆さん発表が終わり質疑応答がなされていき、昼休みまであっという間でした。辻さんだけが午後発表のため昼食中もすごく緊張されていました。

午後はちょっとしたハプニングがありました。
辻さんは13:30~の3番目だったんですが、欠席者のため2番手に、すぐにプレゼン準備をしたもののプロジェクターとパソコンの接続がうまいこと繋がらないまま発表時間になってしまいました。
無事プロジェクターが写り数分遅れで発表がスタート、スタートは遅れたものの無事発表は終わりました。


近畿支部で学会発表された皆さんお疲れ様でした。

9月にはもうすぐ全国の学会があります。そこでも皆さん頑張って下さい。
私は今年は聴き手のみでしたが、次は発表側に回れるよう頑張っていきたいです。

M1 小谷